第29回 農芸化学会 サイエンスカフェ
概要
日時 | 2010年7月17日(土) 15:00~16:10 |
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場所 | 三省堂書店名古屋テルミナ店内 books&cafe |
テーマ | なぜ生物多様性に微生物は登場しないのか?―生物教育の再考 |
講師 | 東京大学大学院農学生命科学研究科教授 正木春彦氏 |
共催 | 財団法人農芸化学研究奨励会、日本学術会議農芸化学分科会、三省堂書店 |
内容 | 秋には名古屋で生物多様性条約の締約国会議COP10が開かれ、今年は生物多様性の年です。春にはトキの産卵がテレビを賑わせました。トキのような絶滅危惧種、ブラックバスやセイヨウタンポポのような外来生物、あるいは里山の保全が話題にはなっても、微生物は話題に上ることがありません。微生物の多様性は無視できる程度のものなのか、それとも微生物は生物と考えられていないのか?逆に微生物の登場しない生物多様性とは何なのか? 微生物は役に立つ?微生物は病気を起こす?生物教育ではそれ以上に、理解のためのモデルとして微生物は頻繁に登場します。しかしその割に、生き物としての微生物は教わらない。そもそも微生物の価値は、ヒトへの関与の深さで測るべきでしょうか? 昨年発表された高等学校学習指導要領によれば、これから生物を理解する大枠が大変革を受ける可能性があります。生き物を種の多様性で捉えるのか、それとも遺伝子の多様性に注目するのか?自然保護を考える前に、生物と微生物に関する私たち自身の価値観を洗い直してみる必要があります。 |
参加費 | 500円(ドリンク代を含む) |
申込先 | 三省堂書店名古屋テルミナ店 |
会場風景
参加者の方のご意見・ご感想
- 今回のようにホットな話題かつ、少し違った観点からの話はわかりやすかった。
- 非常に恵まれた場所でゆっくりサイエンスカフェを楽しむ事ができるので、毎回楽しみにしています。
- 時間的・スペース的に適度で、初めて参加しましたが非常に良い収穫が得られました。
- 講師が身近で話が面白い。ぜひ続けてほしいです。