第15回 農芸化学会 サイエンスカフェ
ご参加頂いたみなさま、ありがとうございました。
概要
日時 | 2008年12月6日(土) 午後3時から4時30分まで |
---|---|
場所 | 三省堂書店 名古屋テルミナ店 BOOKS&CAFE |
テーマ | 「微生物と私たちの暮らし」 |
講師 | 名古屋大学大学院生命農学研究科 教授 小林哲夫氏 |
講師略歴 | 1979年 東京大学農学部農芸化学科 卒業 1984年 東京大学大学院農学系研究科博士課程 修了(農学博士) 1984~94年 理化学研究所 1986~88年 ニュージャージー州立大学ワックスマン微生物研究所博士研究員 1990~94年 海洋科学技術センター深海環境プログラム研究員(兼任) 1995年 名古屋大学農学部 助教授 1999年 名古屋大学大学院生命農学研究科 助教授 2003年 名古屋大学大学院生命農学研究科 教授 |
コーディネーター | 中日新聞 岐阜支社 報道部次長 倉知哲也氏 |
共催 | 財団法人農芸化学研究奨励会、日本学術会議農芸化学分科会、三省堂書店 |
内容 | 微生物の研究に携わる私は、マスコミ報道や宣伝、日常的な会話で微生物に関して見聞きするたびに、暗澹たる気持ちになる。「危ない」、「汚い」、「気持ち悪い」、悪い印象を与える言葉ばかりだ。日頃世話になっておきながらなんという仕打ちだろう。 しかし、考えてみればみんな知らないのだ。私も、大学3年で応用微生物学の授業を受けるまで知らなかった。中学までは微生物といえばプランクトンで、高校では地球上の物質循環における分解者と習った。一般常識で醸造や発酵に微生物が関わっていることは知っていた。しかし、旨み調味料が、抗生物質が、ましてや清涼飲料水までもが微生物の力を借りて作られている。 バイオテクノロジーの歴史でもある応用微生物学の歴史を辿りながら、現代の暮らしに微生物がどのように関わっているかを考えてみたい。 |
参加者の方のご意見
- 以前参加させて頂いた時は、講師のお話し中に子供用絵本コーナーから電子音が聞こえてきていましたが、今回はそういったこともなくお話に集中できました。色々な環境下で生きている微生物があり、能力も様々あり、しかも種類はほぼ無限にあると聞き、想像するだけでも楽しくなりました。
- 毎回様々なテーマを扱って下さっていて、とてもおもしろいです。今後も楽しみにしています。
- 今回で3回目ですが、恵まれた場所(本屋さんの内のカフェ)(当初から予定されていたのか知れませんが、全部の席からプロジェクターを写すところが見える等)でゆっくり話ができるのは非常に良いと考えます。知識欲を毎回ゆさぶられ、ここで話を聞いた後、このテーマで種々の事を調べる楽しい時間を過ごしています。今回は参加者がちょっと少ないのは寂しいですが、フランクな話し合いができ、今迄でもっとも楽しかったです。今回の様に学会との連携で、サイエンスカフェ後には日本農芸化学会のHPを見て下さいと言うのは、サイエンスカフェから始まる知識の拡がりに役立ちます。以前のサイエンスカフェでもされていますが、本の紹介も継続下さい。
- 毎回とても短い時間ながら、とても良く運営されており重宝しております。小人数規模で駅のすぐ近くという点でも便利ですのでこれからもよろしくお願い申し上げます。科学分野でも温暖化等では意見が分かれているのに、一方の人のみで済ましてしまったのはどういうことか疑問に感じています。よく本が売れているからということだけでの人選も大切とは思いますが…。