ご参加頂いたみなさま、ありがとうございました。

概要

日時 2007年6月1日(金)午後6時30分より午後9時まで
場所 東広島市志和町志和堀「千代の春酒造」(蛍の里として有名)
テーマ 蛍の光を科学する
講師 梶山直樹氏
キッコーマン研究開発本部主任研究員
講師略歴 1987年3月 広島大学大学院工学研究科博士課程前期修了
同年 4月 キッコーマン株式会社入社 研究本部配属
1994年 工学博士(広島大学)
現在  研究開発本部 主任研究員
受賞暦 2004年 2004年度農芸化学会技術賞受賞
現在のテーマ 臨床診断用有用酵素の開発
コーディネーター 平田 大
広島大学大学院先端物質科学研究科教授
内容 ある種の生物が光を発することは古くから知られており、神秘的なもの、趣のあるものとしてとらえられてきました。我が国においては、ゲンジボタル、ヘイケボタルがその代表でしょう。このように生物から光が発せられることを生物発光といいます。

ホタルの発光に関しては古くから研究されており、その発光はルシフェラーゼという酵素の働きによるものであることが知られています。

現在では、ルシフェラーゼを遺伝子組換え技術で大量生産することも可能となっております。今回のサイエンスカフェ(酒蔵)では、ホタルの発光の秘密、そして様々な分野での応用例を分かりやすく紹介いたします。"ホタルの光"の実演もお楽しみください。

参加者の方のご意見

  • 今回の会、とても良かったです。梶山先生のご講演、興味深く聴かせていただきました。蛍を見てなつかしい気持ちにもなりました。また、講演会場の千代乃春酒造さんの酒蔵、懇談会の茅葺きの母屋、雰囲気が今回の会にぴったりで、たいへん楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
  • 蛍は種類が多く陸上生活をするものが大半で水中生活をするものはまれ、ということは全く知りませんでした。講演をすぐ間近で聞くことができ、良かったです。蛍も久しぶりで感動しました。
  • 梶山直樹先生の講演「ホタルの光を科学する」の初めて聞く楽しいお話や、水田英実先生の頼山陽が師と仰いだという神辺の菅茶山の漢詩「蛍一首」のお話等を拝聴して、本当に心が洗われる楽しい1日でした。子どもの時以来、久しぶりのホタル鑑賞会で感激しました。
  • 蛍の光が酵素の働きによる、というのを初めて知りました。また、蛍に変異をおこし発光の色がかわる、というのはとても不思議に思いました。
  • 梶山先生には、たいへんわかりやく蛍の光をお話しいただきました。発光のサイクルに地域差がある、というのはとても興味深かったです。また、蛍の光の実演は子供たちもきっと喜ぶと思います。ぜひ、今後もこのような会を続けていただきたい、と思います。
  • 蛍見の時、地域の方から、蛍を守るためにいろいろ活動されている、というお話しを聞きしました。環境を守ることの大切さを実感しました。

会場風景

サイエンスカフェ

サイエンスカフェ