第3回 農芸化学会 サイエンスカフェ
ご参加頂いたみなさま、ありがとうございました。
概要
日時 | 2007年3月17日(土)午後3時より4時10分まで |
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場所 | 三省堂書店神保町本店2階 喫茶「ピッコロ」 |
テーマ | 古くて新しい麹菌-酒造りから地球温暖化対策まで |
講師 | 北本勝ひこ氏 (東京大学大学院農学生命科学研究科教授) |
コーディネーター | 元村有希子 氏(毎日新聞科学環境部記者) |
共催 | 三省堂書店 |
内容 | 麹菌は古くから日本酒や醤油などの製造に使用されており、我が国を代表する微生物として「国菌」と認定されています。 また、最近、麹菌のゲノム解析が終了し、酒造りの秘伝が遺伝子から解明されつつあります。 さらに、麹菌のもつ高い酵素生産能力を利用して、暮らしに役に立つ様々なタンパク質の生産も研究されています。その中では、紙などのセルロースを糖化するセルラーゼを高生産する麹菌も開発されています。 近い将来、日本酒製造の技術をもとにして、紙や稲ワラから麹菌と清酒酵母により生産されたバイオエタノールが自動車用燃料として利用されるようになるかもしれません。 古くからの「国菌」がバイオサイエンスの主役に変身する様をお楽しみ下さい。 |
参加者の方のご意見
- 非常に興味深い話が聞けたと思います。今日のお話が将来の専攻を考える上でも役にたつと思います。
- 先生が「10年後、20年後」というキーワードを何度も言われていて、そういう先を見た考え方を余りしていないことに気づきました。すぐ出る結果だけを求めるのではなく先のこと、大きい範囲のことを見なくてはならないのは科学だけに限らないことだと思います。良い気づきになりました。
- 北本先生と私達をリズムカルにつなげてくださった元村さんとでとてもすばらしい会でした。バイオエタノールという側面からの参加申込みでしたが、日本文化における麹菌の可能性をより身近に感じることができる内容でした。
- 短時間でテンポよく進んでいると思う。