会長より(第60代)
会員のみなさまへ
2015.05.14
第60代日本農芸化学会 会長 植田 和光
日本農芸化学会会長として選任されました植田和光です。会員のみなさまに一言ご挨拶を申し上げます。
1924年に鈴木梅太郎博士によって設立されました本学会は、現在1万人以上の会員数と健全な財政状態を保ち、基礎から応用に至る研究をベースに、日本のバイオサイエンスとバイオテクノロジーを支えています。これまで本学会の発展と変革に努力してこられた皆様に、心より称賛と感謝の意を表します。
本学会は2012年に公益法人として再スタートしましたが、大幅な制度改革が必要でした。清水誠前会長は、任期の2年間に重要な改革をつぎつぎに断行され、公益法人として活動を維持するための基盤をほぼ確立してくださいました。
その基盤の上に立って次の2年間に本学会がすべきことは、もう一度根本に立ち返って、日本農芸化学会の目的と目標は何かをじっくりと理解することだと思い ます。本学会は9年後の2024年に100周年を迎えます。会員の皆さんは、2024年に100周年を迎えたときに、日本農芸化学会がどのような学会であ るべきとお考えでしょうか?
私は、まず本学会の将来を担う学生会員数を増やすとともに、日本農芸化学会を若手の会員がもっと活動しやすい学会にしたいと思います。またフェロー会員を増やし、本学会を長年に渡って支えてきてくださった会員が、引き続き「農芸化学」を一般社会に広くわかりやすく発信してくださるようにしたいと思います。さらに、大変好評であった2015年の岡山大会での託児所の無料化のように、社会で活躍する女性会員がもっと活動しやすい学会になるように努めます。
最後になりましたが、日本農芸化学会の最大の特徴のひとつは、地域と密接に連携した支部活動です。今後さらに地域の企業や産業との活発な連携を推進したいと思います。これからの2年間で、2024年の100周年に向けての第一歩を力強く踏み出すために、皆様のご支援とご協力を、よろしくお願い申し上げます。