より良い働き方・学び方を実現するための工夫とアイディアの共有
日本農芸化学会は、男女共同参画の推進および外国人留学生や社会的少数者など多様な構成員が活躍できる環境の整備を行い、Diversity, Equity & Inclusion の精神の普及、醸成を図るべく、研究者の研究活動を支援する取り組みを進めています。
その一環として、年代や所属、バックグランドの異なる方々を講師にお迎えし、これまでのご経験や課題・悩み、その解決方法などを共有する機会として、DE&Iランチョンシンポジウムを開催いたします。各講師を囲んで、参加者と自由に意見交換をしていただく形式です。
進路、研究、働き方、留学、ライフイベント、転職、野望(!?)・・・気になっているけど、身近な人にも(は)なかなか聞けないことを気軽に聞いてみませんか?ちょっとしたアイディアで今の環境や状況を「より良く」できることもあります。そんな「少しでもより良くする」事例を共有すると、前向きなキャリア選択につながるヒントが見つかるかもしれません。
主催 |
(公社)日本農芸化学会ダイバーシティ推進委員会 |
日時 |
2025年3月7日(金) 12:00~12:50 |
会場 |
札幌コンベンションセンター会場:D (107・108,1F) |
プログラム |
12:00 開会の挨拶
三輪 京子(北海道大学大学院地球環境科学研究院) |
-
-
- 4LS01D-01
「私の人生のこれまでとこれからの不安」
三上 奈々 (帯広畜産大学 グローバルアグロメディシン研究センター)
学生の時も、研究者となった今も、自分の人生に対する心配事は尽きません。乗り越えられたこと、これから乗り越えなければならないことを皆さんと共有できたら嬉しいです。
- 4LS01D-02
「ママは任期(人気)者」
永嶌 鮎美 (東京科学大学生命理工学院)
私自身、研究•教育•学内外業務や子ども2人の育児にスマートに取り組んでいるとはとても言えない状況ですが、各々が色々なやり方で、色々な研究をする未来があるといいなと思っています。唯一無二のロールモデルを持つのも良いですが、色々なn=1を見聞きすることも大切だと思いますので、皆さまとたくさんお話したいです。
- 4LS01D-03
「植物の⼒で拓く- ⼥性社会、⾼齢社会に貢献する植物由来機能性原料の研究開発」
楊 金緯 ((株)常磐植物化学研究所)
日本での留学生活を経て、日本の会社に入社し、母親として子育てをしながらキャリアを築いてきました。女性として、外国人として、そしてチームリーダーとしての経験、また会社からのサポート体制やtokiwaにおける女性社員の活躍についてお話ししたいと思います。
- 4LS01D-04
「今はキャリアビジョンが描けなくても」
嶋津 京子 (株式会社 ニップン)
入社当時、ビジョンを描くことは難しいと感じていました。工場勤務を経て、研究所勤務となり、実用化に向けた研究開発を行う中で学会発表や論文化、学位取得、国内外出張など目の前のことに前向きに取り組んできました。いろんな人がいてよいというひとつになればと思います。
- 4LS01D-05
「『よりよい未来を創りたい』 研究員としての想いから」
森下 あい子 (キリンホールディングス株式会社 飲料未来研究所)
お客様がワクワクする未来を創る我々研究員がワクワクしよう。そんな合言葉が飛び交う環境で子育てに奮闘しながら、自分にできることを常に考え行動することから始めています。
- 4LS01D-06
「持続可能な研究者人生を目指して」
宮本 皓司 (帝京大学理工学部)
現在、共働きで二人の子供 (小学生、未就学児) の子育てをしており、大学へは毎日東京-宇都宮間の新幹線通勤をしていますが、なんとかやっていけています。公私ともに楽しみながら、持続可能な研究者人生を送るための工夫やアイディアを皆さんと情報交換できればと思います。
- 4LS01D-07
「スウェーデンと日本での研究環境から学ぶ、働き方とキャリア形成の工夫」
高田 啓 (富山県立大学工学部生物工学科)
スウェーデンと日本の大学での研究経験を通じ、多様な働き方や学び方を学びながらキャリアを築いてきました。文化や制度の違いによる課題や、その克服に向けた工夫についてお話しし、皆様と意見交換できれば幸いです。
- 4LS01D-08
「ドイツ留学でのエトセトラ」
伊藤 隼哉(東北大学大学院農学研究科)
ドイツでの留学生活の中で、研究に関わることはもちろん、多くの学びや出会いがありました。たくさんの方にサポートいただいた留学生活についてお話できればと思います。
- 4LS01D-09
「2児の親、始めました」
千葉 洋子(理化学研究所)
昨年7年ぶりに出産し、2児の親になりました。これまでの私の体験を共有するとともに、皆さんとお話しすることで、より「納得感高く」生活するためのアイディアを見つけていきたいと思います。
- 4LS01D-10
「キャリア転換から学ぶ社会変化への対応のヒント」
若森 晋之介(東京農業大学生命科学部)
社会の変化が急速に進む中、その変化に柔軟に対応することが求められています。本プログラムでは、民間企業からアカデミアへの転職や大学間の異動を通じた挑戦や工夫に焦点を当て、変化に対応するためのアイデアや実践例をお話しします。
- 4LS01D-11
「育児と大学生教育は『非なりて似る』 !?」
河合(野間) 繁子(千葉大学大学院工学研究院)
大学教員として大学生を教育することと、母親として子どもを教育することは、異なるようで実は共通することが非常に多い。子どもから教わることが多々ある育児は、「育自分」と言える。そんな毎日についてを楽しくお話したいと思います。
- 4LS01D-12
「千差万別のキャリア、似たりよったりの悩み」
飯笹 さやか(鹿児島大学大学院理工学研究科)
約10年の博士課程、無給・無所属も経験の後、現在は二児の育児と研究活動に奔走しています。なんとかつなげてきた日々で出会った人、思った事。私のこれまでをご紹介しつつ、皆さんのお話もぜひ聞かせてください。
- 4LS01D-13
「現在のポジションに至るまで」
西向 めぐみ(岩手大学農学部)
企業への就職・退職、博士課程への進学、ポスドク、私立大学講師を経て、現在のポジションに至るまで、30年が経過しました。それぞれの立場での経験や「ご縁だな」と感じたことなどをお話させていただければと思います。
- 4LS01D-14
「企業研究者として、親として。」
作田 郁子(第一三共株式会社)
博士号取得後に製薬企業に就職し、現在一児の母をしています。進学、就職、ライフイベント、キャリア形成など悩みつつも自分らしく歩んできたこれまでの経験をお話しできればと思います。
- 4LS01D-15
「やりたい研究の実現に向けた新環境への挑戦」
小林 俊一(キリンホールディングス株式会社)
海外での研究留学、国内でのポスドクを経験し、現在は企業で研究者をしています。まだまだ研究者歴は浅いですが、これまでの経験を踏まえてキャリアや働き方について皆様とお話させていただけたらと思います。
- 4LS01D-16
「組織は変わる。私はどう変わる?」
合田 明日香(キリンホールディングス株式会社)
会社をまたぐ研究所の組織改編という大きな環境変化の中で、自分のやりたい研究を続けるために奮闘してきた経験について、企業研究の面白さや難しさなどを交えてお話しします。
- 4LS01D-17
「世に出ると助けられたり助けたり」
栗原 秀幸(北海道大学大学院水産科学研究院)
民間企業・大学教員と社会人になって、多くのことは一人ではできず、協力して成し遂げることを学びました。どうしたら「助け、助けられ」るのかを話しあいたいと思います。
|
12:45
閉会の挨拶
ダイバーシティ推進委員長 葛山 智久(東京大学大学院農学生命科学研究科) |