大会実行委員長挨拶
園山 慶
日本農芸化学会2025年度大会を、2025年3月4日(火)から8日(土)までの5日間、札幌市で開催いたします。
本学会は、生命、食糧、環境の3つのキーワードに代表される「化学と生物」の基礎から応用まで幅広く研究する学問分野を担う、我が国の中核学会です。本学会の年次大会は、多彩な領域の研究者や技術者、学生が全国から集い、交流と情報交換を行う場として開催されています。本学会が2024年に創立100周年を迎え、東京において創立100周年記念大会が開催されたことから、2025年度大会は次なる100年に向けての最初の大会と位置付けることができます。
初日の3月4日は、札幌コンベンションセンターの特別会議場において授賞式および受賞講演を開催し、その後グランドメルキュール札幌大通公園(旧 ホテルロイトン札幌)に移動して懇親会を行います。翌3月5日から8日までの4日間は、札幌コンベンションセンターにおいて一般演題の発表やシンポジウム等を行います。一般演題はすべてポスター発表としますので、午後に開催されるコアタイムにおいてぜひ活発なご議論をお願いいたします。
また、4日間にわたって24件の一般シンポジウムを開催するのに加え、4件の連携シンポジウム(The Korean Society for Microbiologyとの連携シンポ2件ならびにマリンバイオテクノロジー学会および日本作物学会との連携シンポ各1件)を開催いたします。さらに、恒例の産学官学術交流フォーラムおよびジュニア農芸化学会を開催し、昼食時にはJABEEランチョンシンポジウム、男女共同参画ランチョンシンポジウムも開催いたします。企業の皆様のご協力によるランチョンセミナーおよび機器・試薬・書籍等展示会も開催され、特に展示会場は一般演題のポスター発表会場と同じく大ホールに設けますので、多くの皆様にお立ち寄りいただきますようお願い申し上げます。
最終日の3月8日夕方から翌日にかけては、恒例の農芸化学Frontiersシンポジウムを開催いたします。 今回も若手研究者や大学院生・学生の活発な交流の場となることを期待しています。
本学会の年次大会を北海道支部が担当するのは、2016年以来9年ぶりです。本大会の実行委員会は、北海道大学、帯広畜産大学、酪農学園大学に所属する会員によって構成しており、総力を挙げて万全の準備にあたっています。ただ、3月上旬の札幌は残雪が多かったり大雪になったりする年もあり、道外の皆様にとっては真冬の環境と言えるかもしれません。どうか暖かい服装で、スケジュールには余裕をもっておでかけください。
最後になりましたが、大会開催にあたっては多くの企業・団体様からのご支援が欠かせません。既にご協力のお願いをしているところでございますが、ランチョンセミナー、機器・試薬・書籍等の展示、広告掲載等でご支援を賜りましたら幸いです。
本大会が次なる100年に向けての躍進の起点となることを切に願い、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。