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12 章 特定保健用食品・機能性食品

1.腸内細菌と機能性食品
【解説】
 20世紀の後半、腸内細菌の研究が飛躍的に進展した結果、腸内細菌のバランスが年齢を重ねるとともに悪くなり、腸内善玉菌のビフィズス菌は減少し、ウェルシュ菌などの腸内悪玉菌が増加してくることがわかりました。腸内細菌のバランスは人の健康にも病気にも密接に関係しているので、ビフィズス菌を増やし、腸内悪玉菌を抑えることが、癌を含む生活習慣病の予防にきわめて重要なのです。この腸内細菌のバランスをよくし、健康を維持するのに「機能性食品」が有効です。

【用語説明】
ビフィズス菌
ヒトや動物の腸内に棲む有用菌の一種。とくに健康なヒトの腸内では優勢に検出され、健康のバロメーターにもなります。糖を好んで利用し、乳酸や酢酸をつくり、環境を酸性にして腐敗菌の増殖を抑制します。

ウェルシュ菌
 ヒトや動物の腸内に棲む嫌気性腐敗菌の一種。タンパク質やアミノ酸を好んで利用して増殖し、いろいろな腐敗産物をつくり、体に有害となります。

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